株式の買戻しは容易ではない①
「うちの会社は普通株式のまま、
株式の一部がすでに分散しています。」という場合、
分散した株式の買戻しに取り組むことがあります。
しかし、株式の買戻しというのは、
なかなか容易には進まないのです。
①投資育成会社には気をつけなさい
株主名簿を見ると、
“投資育成会社”と書かれていることがあります。思わず、
「投資育成ですか!面倒なところが株を持っていますね。」
と言ってしまいます。ところが、
「そうなんですか?」と言われることがあります。
「会社が買い戻したい時とか、種類株式に変えたい時とか、
思うように進まないですよ。」と伝えます。すると、
「えっ、買い戻したい時は買い戻せるし、
経営には全く口を出さないです、とのことなので、
種類株式も問題ないんじゃないですか?」
と安易に考えておられる経営者がおれらます。
実際にまず、買戻しは簡単ではありません。
「どうしても買い戻したいなら、時価評価で買いもどしてください。」
と言われます。
そもそも多くの場合、株価が高いから、
その一部を投資育成会社に譲渡しているのです。
その譲渡価格は額面です。1株500円などで譲渡しているのです。
それをわけあって買い戻したいときに、時価評価額で、
となると、高い株価で買いもどすことになります。
これでは何のために持ってもらったのかわかりません。
また、種類株式を発行するための同意を得ようとすると、
絶対に反対されます。
経営に全く口出ししないなど、口先だけです。
投資育成会社は、大阪と東京の2社に分かれています。
東京はまだ、
「なんとか交渉して高くない価格で買いもどしました!」
という例を聞きます。
しかし大阪は、そのような例さえ聞いたことがないですし、
実際にこれまで投資育成大阪での交渉に携わった経験からも、
額面での買戻しは容易でないことはわかります。
だから、投資育成会社が声をかけてきたとしても、
株式を安易に譲渡することは、絶対にやめてほしいのです。
(古山喜章)
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