企業原点として信じる明確なものがあるか!
経営活動を日々行動してく中で、経営理念というか、
作る、仕入る、販売する商売活動の中で一本 筋の通った企業原点、
信条などなど 宣言できるものを持っているかどうかであります。
ただ儲かればいいのではなく、商売は長く存続する事であります。
と駆け出しのコンサルタントの時に多く教えられました。
その為に商家の家訓なども勉強したのです。
大阪に生まれ、商家の家で育った私に、父は、商人とは何か
「商人はお金が一番大切なもの、金がないのは首がないのと同じや」
「お金がどうしたら持てるか ? 節約することや! 井原西鶴も 言っているやろう! 始末、算用、才覚 この3つや 一番が始末や!」と
井原西鶴などの本を読んだと思われない父が
これを言い出した時はびっくりしました。
なんせわが父はつくづくケチと思っていましたから・・・
タバコは「新生」を半分に切り、パイプで挟んで燃える寸前までずっと吸っていました。
(タバコを止めればいいのにといつも 子供心に思い、
私は、生涯タバコは吸いませんでした)
参考書を 「買ってくれ」 と頼むと
「教科書があるのに贅沢言うな! ワシは1銭5厘を手に握って田舎から丁稚奉公してきた」 が口癖でした。
確かに浪速大阪商人は 1に始末、お金を大切に貯めることをうるさく言います。
ソロバンをはじくとは、出と入りを計算し、入りを計って出を考える、
そして、才覚とはお客様が何を考えていらっしゃるか、
喜んで買っていただける商品、売り物を取りそろえるか、
自分の商売の魅力をどうつけるか・・・
ちょっと有名になった、ヒットして儲かった、
有頂天になって新聞に掲載された、テレビに出た
「大したお金もないのに 派手な生活をしとる、今にあん奴はすぐに没落するから!
みときや! でんぼ(おでき)と一緒や、大きくなったらすぐに潰れるさかい!」
と言っていましたね・・・
(井上和弘)
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