なぜ先発企業が後発企業に追い抜かれるのか?
2013年のサムスン電子の営業利益は、3兆6900億円と云われている。
日本の同業の8社合計でも2兆円に届いていない。
私が、韓国の三星財閥企業に講演に出掛けた45年前には、
サムスン電子は存在していたでしょうか?
なぜこうもサムスン電子は急成長し、
一方 ソニー、シャープ、日立、松下、東芝、NEC、富士通は
世界市場で負けてしまったのでしょうか?
そんなに日本は、ダメなのでしょうか?
これらの企業の戦略は、一気通過の垂直統合型で、
私もこれが正しい方策だと思い、
外食産業、生菓子産業で自らの企画設計で、
自らの工場で、自らの店舗で販売する方式、
バーチカル方式を取って成功を収めてきたのです。
ところがサムスン電子は、アメリカのデルやアップルの如く、
水平分業、企画設計を重視し、
製造は外部に委託し、途上国の市場調達、
市場のニーズ(日本のニーズは過剰機能、完全無欠の品質、高価格)を適格にとらえ、
早い新商品開発、スピードで市場を席巻していったのです。
テキサスのダラス、マレーシアのペナンのデルコンピューター工場を見学して驚きました。
標準化されたモジュール(製品部品)をアッセンブリ―(組立)する、
その完成品を2時間かけて、テストしている工程のみであり、
消費者から注文を受け7日間で届ける、
そのスピードを可能にした工程と生産方式に驚いたのです。
スピードなのです。
持たない経営なのです。そして、もっといえば商品企画なのです。
日本の携帯は、あまりにも多機能、日本人的完璧企画商品なのです。
日本の顧客に満足していくもの(私には利用しきれません)
発展途上国では、携帯はどうあったらいいのか?
マーケテイングである。
顧客ニーズを、果たして十分にやったのでしょうか?
私の申し上げる顧客ニーズ、ウオンツを十分に聞き、
資産回転率を上げるのが世界の潮流なのですが・・・
(井上和弘)
道場主 井上和弘の趣味、旅、雑学など、
会社経営からちょっと離れた、日常生活をつづったブログ、
「井上和弘の寄り道スケッチ」もぜひご覧ください!
こちらをクリックしてください。
最近のコメント