アトラクションの技術革新 ①
集客力のあるアトラクションには、
経営の観点でも、みどころがあります。
建造物に映像を写す、
〝プロジェクション・マッピング〟
という技術がさかんです。
ハウステンボスで一躍話題になりました。
私も映像技術には興味があるので、
この秋、見にゆきました。
建造物の凹凸にうまく映像が重なり、
3D感は満載です。
建物に投写される映像も、思っていた以上に鮮明です。
すばらしい発色です。
そこに音楽が重なり、まさに、
みたことのない映像技術が繰り広げられます。
大阪では、太陽の塔、大阪城などが、
現在、この技術を取り入れ、
かなりの集客に成功しています。
この技術の良いところは、
余計な固定資産がない、
ということです。
これまでなら、
このてのアトラクションをやろうと思えば、
場所を確保し、建物をたて、設備を組み込み、
と、固定資産の固まりだったのです。
それが、プロジェクションマッピングでは、
プロジェクターとシステムのみ、で可能です。
太陽の塔も、大阪城も、もともとそこにあったものです。
そこに投写するのですから。
しかも、この寒い冬、
普通ならその場所に人は来ません。
それが、大挙として押し寄せているのです。
私は大阪城にゆきましたが、
この時期とは思えないほどの、
人・人・人、なのです。
これが一人1900円かと思うと、
ついつい、計算に走ってしまいます。
ちなみに、
〝大阪城なんかでやったら、
カネ払わんでも見えるんちゃうの?〟
と、誰もが思います。
確かに、タダのエリアでも、映像は見えます。
しかし、音響は聞こえませんでした。
それに、正面ではないので、
〝チラリズム〟的に見える程度です。
〝それがええんやないか〟という人は、
そうしてください。
(古山喜章)
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