常に新たなメシの種を探しなさい⑤
昨今、物価高騰や人材不足で利益が出ない、
と嘆かれる経営者が多いです。
しかし、いつまでもデフレが続くわけでもないし、
少子高齢化は今に始まったことではありません。
変化を読んで対応する動きが遅いばかりに、
このデフレ終焉のなか、各社苦しんでおられるのです。
⑤メシの種を育てるには、強い財務基盤が必要です
取り巻く環境の変化を読み、次代を生き抜くため、
中小企業はあらゆる手を尽くします。
メシの種となる商品・サービスの仕掛けをつくる。
自社の優位性を生かして前工程を取り組むのか、
あと工程を取り組むのか、新たな市場へ取り組むのか。
ライバルに差をつけるべく仕組む。
商品そのものや安全・安心・サービスなど、品質で差をつける。
結果・対応の速さで差をつける。
人を使わなくとも売上がついてくる。
次代のメシの種になることを、し続ける。
仕掛け・仕組みを動かす人のモチベーションを高め続ける。
仕掛け・仕組みを磨き続ける。
ライバルからの対抗策に屈しない。
結局、これらのことを軌道にのせて実践するには、
お金が必要になります。
強い財務基盤が必要になるのです。
借入金だらけの会社では、先のメシの種になるかどうか、
わからないことにまで、乏しい資金をつぎ込めないのです。
今日明日、目の前のことしか考えられなくなるのです。
コロナ禍や円安・原価高騰で負債を多く抱える会社ほど、
そのことはよくわかるはずなのです。
ならば日ごろから、
稼いだお金の流出を減らすべく節税や金利低減に励み、
在庫を減らし、回収を早めて運転資金を減らし、
貸借対照表の総資産を縮めておいてほしいのです。
筋肉質な財務体質であるからこそ、
次代へ向けて思いきった策を講じることができるのです。
加えて、内なることにエネルギーを奪われないよう、
株式などの承継対策を進めておいてほしいのです。
これとて、お金があれば、解決への道は広がるのです。
進むべき道の先で困らぬよう、
強い財務基盤を築いておいてほしいのです。
(古山喜章)
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