映画「マネー・ショート」に見る、銀行の汚さ
土曜日なので、たまには映画の話しです。
今年の春、「マネー・ショート」という映画が公開されました。
リーマンショックに陥る前に、
それを見抜いていた男たちがいた、
という、金融界を舞台にしたノンフィクションドラマです。
2016年度のアカデミー脚本賞を獲得しています。
そのなかで、次のような場面があります。
リーマンショックと言えば、サブプライムローンです。
実質破たんに陥っている債権が発生しはじめているのに、
格付会社によるサブプライムローンの格付けがまったく下がらないのです。
トリプルAのままなのです。
そんなバカな!と、主人公がスタンダード・プアーズに乗り込みます。
“おかしいじゃないか!
お前たちは銀行が「この格付けでお願いします」といえば、
ろくな審査もせずにその通りにするのか!
お前らは何のために存在しているんだ!”
と、怒鳴り散らします。
すると、スタンダード・プアーズの担当者がこう言います。
“そんなバカ正直なことをしても、彼らはムーディーズに行くだけだ。”
主人公はあきれます。
“わかった。結局、手数料目当てか。
お前らも銀行と同じクソだな!
やつら銀行だってこの債券がクソだって、もうわかってるんだぞ!
それを承知で高い格付けのままにして、
自分たちだけ売り抜けようっていう魂胆だってことが、
わかんないのか!”
とまあ、こんなやりとりがあるわけです。
洋の東西を問わず、
銀行はずるがしこい、というのは同じなのです。
銀行員の言うことは信用ならないな、
という場面がいくつもあり、参考になります。
このようなテーマを、実名を出しながら、
娯楽映画のテイストで製作してしまうのが、
ハリウッド映画の見習うべきところです。
サブプライムローンにわく、
アメリカの狂気と混乱をリアルに描いた、
なかなかの佳作なのです。
(古山喜章)
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