「銀行員本」も多かった
「銀行員本」というより、
「半沢直樹本」というべきか。
ドラマがヒットして、その職業に関する本が、
ここまで出版される、というのも珍しいです。
(家政婦や海女の本は出ませんからね・・・。)
で、ついつい、
調達を有利に運ぶネタでもなかろうか?
というスケベ心が働き、数冊読んでみました。
結果、
特に目新しいネタはなかったですね。
まあ、銀行員のサラリーマンとしての生態を、
事細かく知ることができる、という感じです。
なので、
そこをチクチク言ってやることはできます。
それでも、
〝銀行員は人事がすべて〟
という、ドラマのセリフのとおりであることは、
実感できます。
銀行の人事は基本、減点主義です。
減点は出世に響きます。
そのため、
営業担当が、支店長に盾突くことはありえません。
もっと言えば、支店長の命令には逆らいません。
少なくとも上司に、倍返し!、はありえません。
だから、支店長から
〝年度末の融資を増やせ!〟と言われれば、
〝少しの期間だけ、借りていただけませんか?〟とか、
〝お貸ししますので、定期においておけばどうですか?〟
などと、してはいけない融資を平気で持ちかけるのです。
結局、営業担当レベルでは、なんの権限もありません。
言われるがまま、なのです。
さらにたちの悪い場合、
自分に都合の悪いことや面倒くさいことは、
支店長に伝えない、ということも、よくあるのです。
だから、
担当レベルの言うことは、うのみにできないのです。
そのことを再認識する、本でしたね。
銀行の仕組みを知るには、いいかもしれません。
(古山喜章)
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