即時償却C型を使いましょう④
即時償却には、実は2つのステップがあります。
第1ステップは、A型、B型、C型で、
それぞれ手続が違います。
A型なら、工業会の証明書をもらう
B型なら、投資計画をつくって、経産局の承認をもらう
C型なら、投資がデジタル化に貢献することを作文して、経産局の承認をもらう
これらの手続が必要となります。
さて、めでたくこの証明書/承認が得られたとして、
実務的にはもう1ステップあります。
それは、「中小企業経営力向上計画」を申請して、
承認をもらう必要がある、ということです。
これは、自社がどの業種であるかによって、
承認をもらう先が変わってきます。
ですが、これも審査は形式的で、作文をすれば通ります。
このときに満たさなければいけない主な条件は、
労働生産性が改善するかどうか(1%以上)、ということです。
こういうとなんだか難しそうな印象ですが、
審査する担当者がチェックするのは、
あくまで書類が形式的に整っているか、
計算式はあっているか
書類同士の整合性がとれているか、
などで、本質的なところまで踏み込んではこれません。
で、このときに気をつけていただきたいポイントが、
申請時期です。
基本的には、システムを取得する(納品される)前までに、
申請、承認を終えている必要があります。
(例外はあります)
逆算すると、だいたい納品の3ヶ月前くらいから
準備するとよいです。
これが、遅くなると、せっかくの即時償却が使えなくなります。
ですので、準備を早め早めに進めていただきたいのです。
(福岡雄吉郎)
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