一世代一裁判①
前回のブログに続いて、
株式に関する争いをご紹介します。
5年以上前に相談を受けた会社で、
株式会社南ハウス(仮称)がありました。
南ハウスの南一郎会長(仮名)とは、
高額退職金のセミナーに参加され、
そこで名刺交換をしたのが、はじまりでした。
そのあと、暫くしてから、
「一度面談をしたい」と連絡がありました。
場所は、地方都市の会議室で、
南会長の番頭さんと来られました。
相談としては、
「会長の退職金として、2億円は欲しいと思っている。
その2億円が妥当であるということの意見書を書いてほしい」
ということでした。
いつもと違うのは、
宛先は、税務署ではなく、会社の社長宛です。
つまり、完全な内部資料として、退職金の文書が必要、
というわけです。
ちなみに、社長は、南会長の甥である太郎氏(仮名)です。
これで、お分かりでしょうか?
会長 と 社長 の関係が悪く、
「退職金を出すことに、社長を説得してほしい」
という依頼だったのです。
あわせて、南会長は、
南ハウスの株式も保有しており、
その買取も、甥である南社長に求めるつもりでした。
(福岡雄吉郎)
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