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銀行交渉

2022年6月10日 (金)

「経営のミスリードにダマされるな!」への反論⑤

前回、「経営のミスリードにダマされるな!」のタイトルで、

武蔵野 小山昇氏の考え方とICOの考え方の違いを書きました。

すると、ある経営者から、大長文の丁重なる文章をいただきました。

仮名として、T会長とさせていただきます。

 

  • お金のないつらさが身に染みています

 

T会長からのメールの締めくくりには、次のように書かれています。

「資金がないときの経営者はとてもみじめなものです。

どうしてこんな仕事を選んだのだろう、

どうしてこんなに苦しいのだろう、という後悔ばかりで、

先の考えがまったく出てこないのです。」

お金のないつらさが、身に染みておられるのです。

さらに、

「10億円を10年借りて、1年の金利が200万円なら、

それで安心が買えるなら、安いものだと思います。」

と続きます。

本当に、多くの体験されたなかでの、正直なお気持ちだと思います。

 

しかし一方で、10億円の負債を抱えることにもなります。

10億円を安心のために借りていて、

何らかのマサカの坂が来て、当座をしのいだとしても、

10億円の返済は残ります。

そのような事態に陥ったら、それはそれで冒頭のような、

同じみじめな気持ちになるのではないでしょうか。

 

前回、武蔵野の小山 昇氏の例を使わせていただきましたが、

知床事故の関連でいま、武蔵野はマスコミで非難を浴びておられます。

業績への影響も大きいと思われます。

そのようなときに、自分が銀行の立場なら、どう動くだろうか、

と考えてしまうのです。

 

「あの会社には、売上10ケ月分くらいのお金を余分に貸しているけれど、

 このままだと回収が危ういのではないか。」

と不安になり、いわゆる貸しはがしに動くのではないか、

と思えてしかたがないのです。

 

「小山社長とは長い付き合いだし、いつもよく借りてくれていたから、

ほとぼりが冷めるまで、このまま貸してあげよう。

申し入れがあれば、リスケジュールにも応じよう。」

とは簡単にならないような気がするのです。

今回の一件で、銀行は態度を変えると思うのです。

雨が降ってきたから傘を取り上げる、

という対応に変わるような気がしてならないのです。

 

そのことを考えると、安心のためと言いながら、

多額の資金を普段から借りているのは、やっぱり危険なのです。

売上高が激減したときに、わずかとはいえ、金利の支払いが要ります。

当然、元金返済も毎月容赦なくやってきます。

そんな時のためにたくさん借りています、

といっても、本当にそのような事態に陥ると、

銀行はそんなに甘くないのです。

マズイ、となれば一気に回収にかかるのが銀行です。

 

平時からの銀行借入は、経営危機の真の対応にはなりません。

セーフティーネットを解約して資金を得た。

生命保険を解約して資金を得た。

経営者陣の手元資金を注入した。

別会社で貯めた資金を借りた。

上場会社の有価証券を売却して資金を作った。

等々、銀行以外のルートで調達できるようにしておくことが、

本当の危機対応だと考えるのです。

 

さらに、

無借金で返済原資も金利も不要な体質にしていた、

ということを付け加えたいのです。

経営危機に陥った時に、借金の返済がないというだけで、

安心感は全く違う、という経営者の声を何度も聞いているのです。

 

T会長からのメールには、多くのことを学ばせていただきました。

まだまだ、考え方の相違があるかもしれませんが、

改めて、感謝の言葉を述べたいと思います。

ありがとうございました。

 

(古山喜章)

2022年6月 9日 (木)

「経営のミスリードにダマされるな!」への反論④

前回、「経営のミスリードにダマされるな!」のタイトルで、

武蔵野 小山昇氏の考え方とICOの考え方の違いを書きました。

すると、ある経営者から、大長文の丁重なる文章をいただきました。

仮名として、T会長とさせていただきます。

 

  • 視える危機への備えは必要です

 

2008年リーマンショックが起こる直前、T会長はニューヨークにいました。

そこで日本のメガバンクの経済アナリストから、

「間もなく非常事態に陥るだろうから、資金手当てをして備えた方がいい。」

とのアドバイスを受けました。

T会長は帰国後すぐに動き、銀行から数十億を借りて備えました。

そのことを振り返り、次のように述べられています。

「あてのないお金だったが手当てをしたおかげで、

 その後の資金不足を乗り越えれました。

 実際にリーマンショック後、市中銀行は全く調達できませんでした。

あてもなく借りたショック直前の資金がなければ、

高利貸しから借りるしかありませんでした。」

 

このご経験から、

万一のためのお金を借りておくことは必要ではないでしょうか、

とおっしゃりたいのです。

しかし、このご経験からすれば、T会長の行動は、

いまそこにある危機への対応であり、視える危機への対応です。

私たちも、そんな時にまで、お金を借りるな!とは申しません。

 

しかもT会長へアドバイスをされたのは、銀行在籍といえど、

経済アナリストの立場の方です。融資部門の人ではないのです。

かなり有力な情報筋です。

そのようなコネクションを持つこと自体、危機への備えです。

 

当時の書籍や小説を読むと、

リーマンショックは9月15日ですが、その数か月前から金融機関と

中央銀行の間で様々な駆け引きがあったことがわかります。

どのような形でショックを引き起こすか、いつ明るみにするのか、

どこの金融機関を助け、どこを助けないのか、

といった駆け引きが事前にあったのです。

そのことからすれば、T会長へアドバイスをされたアナリストは、

もうその時に危機が現実のものとして視えていたのだと思うのです。

その情報を、懇意にしていたT会長へ、お伝えしたのだと思うのです。

 

なので、T会長は人の眼を借りて、

視える危機への備えをされた、と考えるのです。

これは本当に見事な対応なのです。

 

私たちが言う、あてのないお金を借りるな!というのは、

視えもしない危機のためにお金を借りることはない、と言いたいのです。

しかも、多くの場合、銀行融資部門の人からあおられる形です。

彼らは貸すことが仕事なので、ただあおるだけです。

なんの根拠もないのです。

 

T会長が備えた数十億円も、

アナリストが言ったとおりに危機が起こらなかったら、

そのときには銀行へ返せばよいのです。

何があるかわからないから、という根拠のない理由だけで、

決算書にまで残るような余分な借入を、しないでほしいのです。

 

(古山喜章)

2022年6月 8日 (水)

「経営のミスリードにダマされるな!」への反論③

前回、「経営のミスリードにダマされるな!」のタイトルで、

武蔵野 小山昇氏の考え方とICOの考え方の違いを書きました。

すると、ある経営者から、大長文の丁重なる文章をいただきました。

仮名として、T会長とさせていただきます。

 

  • 政府系銀行と民間銀行は、事業目的が違うのです。

 

T会長は、バブル崩壊後に、在庫用の倉庫を大幅に増設されました。

年商は最盛期の約半分に落ちていたものの、

円高効果と業績復調が功を奏してきたのです。

その必要資金30億円を、全額政府系銀行から調達されました。

しかも好条件です。

そのことを振り返り、

年商がダウンしていたにもかかわらず、

以前からのお付きあいがあればこそ、政府系銀行からの賛同を得て、

借りることができた、とされています。

 

ここでまず知っていただきたいのは、

政府系銀行と民間銀行の違いです。

民間銀行は、お金を貸して稼ぐことが目的です。

しかもそのお金は、人さまから預かった預金です。

なので、回収しなければ預かったお金を返せないのです。

倒産しても、とことん追いこみます。

その銀行への預金も必要になります。

資金使途についても、政府系ほどうるさく言いません。

むしろ使途がないのに、銀行にとっておいしい会社には、

どんどん貸そうとするのです。

半面、銀行にとって危険な会社には貸さないのです。

 

一方、政府系銀行は、政府の方針に基づいて、

お金を貸して事業支援すること自体が目的使命です。

稼ぐことは考えていません。

そのお金は、政府から捻出されます。

万一、貸し先が倒産しても、追いこみません。

預金も必要ありません。

しかもその都度の制度融資という枠に当てはまる事業であれば、

融資内容は借り手にとって、より好条件となります。

 

ただし、貸すお金の使途が政府の方針に見合うかどうか、

といった確認は、民間銀行よりもチェックが厳しいです。

政府のお金を使わせていただくので、当然そうなります。

 

なので、T会長が30億を調達できたのも、

お付きあいがあったから、ということよりも、

政府系銀行の趣旨に沿っていたから、

ということのほうが、調達できた主要因だと考えるのです。

お付き合いがあることで、

条件面など多少のプラス要素はあったかもしれません。

が、何より、政府系銀行の本来の趣旨に合わなければ、

お付きあいがあっても、調達することはできないのです。

 

政府系銀行と民間銀行は、その事業目的が違うのです。

融資を受ける際には、その違いを理解しておくことが必要なのです。

 

(古山喜章)

2022年6月 7日 (火)

「経営のミスリードにダマされるな!」への反論②

前回、「経営のミスリードにダマされるな!」のタイトルで、

武蔵野 小山昇氏の考え方とICOの考え方の違いを書きました。

すると、ある経営者から、大長文の丁重なる文章をいただきました。

仮名として、T会長とさせていただきます。

そこには、

「銀行に対するICOの考え方を100%信じると、

 小山さんのいうとおり、資金面で危ないときがあります。」を冒頭に、

T会長のお考えの礎となる、様々なご体験を詳細に記していただきました。

 

しかし、その大変なご体験・苦難に基づくお考えに対しても、

ICOとしての考えがあるのです。

今回は、大先輩への失礼を承知のうえで、

そのことについて、書かせていただきます。お許しください。

 

  • 若き頃の強い体験は、いつもまでも引きずりやすい

 

T会長は、1970年代に会社を興され、

早々に石油ショックの影響を受けて、資金難に陥りました。

しかし、銀行に頼ることなく、資金の死線が近づくなか、

得意先に頭を下げて支払いを伸ばしてもらう、

販売力を強化して何でも売ってお金に変える、

といった血のにじむご努力で、その難局を切り抜けられたのです。

 

銀行は、

資金状況からみれば、T会長は必ず相談に来るはず、と思っていました。

ところが、銀行への相談は全くなく、自力で難局を切り抜けたことで、

銀行はT会長の経営手腕を大いに評価しました。

そのことがあったから、その後の融資取引は、

ほぼ要望どおりに資金調達できた、とT会長は述懐されるのです。

 

T会長がすぐに銀行へ相談しなかった理由は、

銀行は最後の頼みの綱と考えていたから、とも書かれています。

銀行に断られることは、会社の死を意味する、と感じておられたのです。

実際、石油ショックの前後の時代の日本は、

資金需要に対してお金の供給が不足していた時代です。

いまとは真逆の時代だったのです。

現在の格付け(スコアリング)もなく、

銀行支店長の采配で、どこに貸すかを決めていた時代なのです。

それくらい、銀行の力は強く、貸し手が優位な時代だったのです。

だから怖くて相談になど、いけなかったのです。

断られたら、万事休すなのですから。

 

その時代を経験している、80歳前後の経営者はとりわけ、

当時の銀行の存在感や対応が、今も染みついています。

このようなご経験が原体験となり、経営者としての、

長いキャリアを積み重ねられたのです。

当時の厳しくもつらい体験が、今も根付いておられるのです。

 

銀行のことに関わらず、若き頃の強烈な体験は、

その人の考え方や生き方の土台を作ります。

なかなか簡単には、抜けきらないのです。

若き頃の強い体験は、いつまでも引きずりやすいのです。

 

T会長の今現在のお考えの背景には、

若き頃の銀行とお金への体験の、

今とは比べ物にならない厳しさを、感じずにはおられないのです。

 

(古山喜章)

2022年6月 6日 (月)

「経営のミスリードにダマされるな!」への反論①

前回、「経営のミスリードにダマされるな!」のタイトルで、

武蔵野 小山昇氏の考え方とICOの考え方の違いを書きました。

すると、ある経営者から、大長文の丁重なる文章をいただきました。

仮名として、T会長とさせていただきます。

そこには、

「銀行に対するICOの考え方を100%信じると、

 小山さんのいうとおり、資金面で危ないときがあります。」を冒頭に、

T会長のお考えの礎となる、様々なご体験を詳細に記していただきました。

1970年代に会社を興され、自動車系の下請け企業として、

数々の苦難を乗り越え、後進に経営のバトンを譲られたのです。

長きにわたる貴重な実務体験を正直にお書きいただき、

感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

しかし、その大変なご体験・苦難に基づくお考えに対しても、

ICOとしての考えがあるのです。

今回は、大先輩への失礼を承知のうえで、

そのことについて、書かせていただきます。お許しください。

 

  • 普段のお付き合いがあればこそ、貸していただき、危機を乗り越えた

 

T会長は、バブル崩壊後、資金難に陥りました。

当時、自動車系の仕事だけでなく、輸入雑貨の商いも始められたのです。

貿易取引で商品を仕入れるには、先払いで多額の資金がいるのです。

当時の年商が150億で、必要資金は3年間で200億でした。

しかし、普段から融資のお付き合いのある銀行から借りれた、とのことです。

T会長はこのことを振り返り、

「ICOさんの言う通り、無借金のままで“200億出せ”と

 銀行に言えば、どこも相手にしてくれません。」

と述べておられます。

 

そもそも、銀行とのお付き合いは、借りることだけではありません。

支払い、振込み、手形決済、海外送金など、

銀行の各種機能は、経営管理に欠かせない存在なのです。

年商150億の会社とそのような取引をしている銀行なら、

その本丸の目的はひとつです。

お金を貸すことです。

時代はバブル崩壊後、1990年代です。

 

1985年のプラザ合意後、円相場の高騰を機にバブル経済が進行し、

数年後に崩壊しました。

その経緯のなか、銀行の立場も大きく変化しました。

バブル崩壊で資金需要は激減し、

銀行に残ったのは多額の不良債権の山だったのです。

いずれの銀行も経営難に陥っていたのです。

 

住友銀行のラストバンカーと呼ばれた元頭取、

西川善文氏は当時を振り返り、著書「ザ・ラストバンカー」のなかで

「銀行が床の間を背にしてお金を貸す時代は終わり、

 頭を下げてお金を借りていただく時代に変わった。」

と述べておられます。そのような時代背景なのです。

銀行優位の時代は終わっていたのです。

 

T会長の会社は自動車部品関連の会社です。

バブル崩壊の原因となった不動産業ではありません。

当時の取引銀行にすれば、

融資のつきあいがあろうとなかろうと、

財務的に問題のない状態であれば、融資をしたと思われるのです。

1行で厳しくとも、各種取引のある数行に声をかければ、

3年間で200億を調達できたのではないでしょうか。

 

そのような時のために、当座貸越枠があるのです。

当座貸越枠を確保していれば、

銀行には決算書を毎年提示しており、財務状況を伝えています。

日ごろは無借金でも、その枠内ですぐに資金調達できるのです。

私たちICOは、資金が必要な時のための備えを、

“日ごろから借りておくこと”と考えないのです。

“借りれるようにしておくこと”と考えるのです。

 

しかしT会長が“無借金だと200億は借りれなかった。”

と思われたのには、さらに根深い理由があったのです…。(続く)

 

(古山喜章)

2022年5月27日 (金)

経営のミスリードにダマされるな!⑤

世の中に経営コンサルタント業を営む会社は

数多く存在しています。

経営者はそれだけ不安で、孤独なのです。

そして、知らないことがたくさんあるのです。

しかし、私たちICOからすれば、

「それは間違った指導だろ」ということが、

世の中に存在するのも、悲しきかな事実なのです。

 

「資金に余裕があっても、繰り上げ返済をしてはいけない」

武蔵野 小山昇氏の著書

“99%の社長が知らない銀行とお金の話”に書かれている言葉です。

 

私たちICOでは、

“資金に余裕があるなら、繰上げ返済をしなさい。”

とお伝えしています。

 

業績が向上し、手元の現預金が増えることがあります。

先の書籍にはそんなときでも、

銀行は繰り上げ返済された分、金利が減って損をするから、

そんな勝手なことをしてはいけない、とあるのです。

 

しかし実際には、繰り上げ返済を依頼すると銀行は必ず、

「違約金」と称して、

「残りの金利分を払ってください。」と言ってきます。

融資の約定書には、「期限の利益」は守られる、とあるからです。

「期限の利益」とはこの場合、

最初に定めた返済期間に生ずる支払金利の総額です。

だから、銀行に繰り上げ返済を申し入れたとしても、

そんなにあっさりと残りの金利を払わなくてもよい、

とはならないのです。

 

しかし私たちは、

その「違約金」なる金利の減額を交渉しなさい、

それがどうしてもダメなら、「違約金」を払ってでも、

余裕資金があるなら繰り上げ返済しなさい、

その代わり、その銀行とは今後の取引をやめなさい、

と申し上げております。

 

「違約金」は、交渉で減額可能です。

ゼロにしてもらった、というケースも聞きます。

「どうしても減額措置も何もないなら、違約金は全部払います。

 その代わり、今後はおたくからは借りません。」

と支店長に言うと半額になった、という事例もありました。

 

違約金を全額払って繰上げ返済した例も多くあります。

「それでは、そのまま借りておいてもいいんじゃないですか。」

とおっしゃる経営者もおられます。

私たちは、

「同じなら、今のうちに返済を終わらせたほうが、

 財務体質の改善が早まります。

 それに、金利は損金計上できるのだから、

業績好調の時に払っておいたほうが良いですよ。」

と考えるのです。

 

資金に余裕がないのに繰上げ返済しない会社は、

確かに銀行にしたらありがたいでしょう。

しかし、

そこまでして銀行のご機嫌伺いをすることは、全く必要ないのです。

稼いだ現預金を繰上げ返済に活用し、

総資産を圧縮して財務体質を改善することに、目を向けてほしいのです。

 

(古山喜章)

2022年5月26日 (木)

経営のミスリードにダマされるな!④

世の中に経営コンサルタント業を営む会社は

数多く存在しています。

経営者はそれだけ不安で、孤独なのです。

そして、知らないことがたくさんあるのです。

しかし、私たちICOからすれば、

「それは間違った指導だろ」ということが、

世の中に存在するのも、悲しきかな事実なのです。

 

「無担保・無保証で借りられるのは、経営計画書作成、経営計画発表会の実施、銀行訪問、の3つを行っているから。」

武蔵野 小山昇氏の著書

“99%の社長が知らない銀行とお金の話”に書かれている言葉です。

 

私たちICOでは、

“無担保・無保証で借りるには、銀行格付け(スコアリング)が上がるような財務体質にし、銀行への交渉力を高めなさい。銀行を取り巻く環境を知り、交渉のための知識を持ちなさい。”

とお伝えしています。

 

経営計画書を作り、経営計画発表会に銀行支店長を招待し、

3ケ月に一度の銀行訪問をしていれば、

銀行からの信用を得て、無担保・無保証になる、というのです。

しかし実際には、そんなことはなく、

その会社の決算書からみた財務体質がよいから、

銀行格付け(スコアリング)が高く、無担保・無保証になるのです。

先の3つの実行の有無に関わらず、

返済能力が不安な財務体質の会社には、

「担保・個人保証がないと融資できない」と銀行は言ってきます。

要は、決算書なのです。

 

それに、個人保証はもはや禁じられています。

担保に頼る融資をしてはならない、と金融庁は定めています。

「いやいや、今でも銀行は求めてきますよ。」と言われます。

そうなのです。銀行員にすれば、とれればラッキーなので、

財務体質に問題なくてもとりあえず、求めるのです。

 

だから、

財務体質が盤石で銀行格付け(スコアリング)が高いはずなのに、

担保も個人保証も提示している会社があるのです。

それは、現在の銀行交渉に関して無知であることと、

外す交渉をしていないからなのです。

「そんなことをしたら、今後貸してもらえなくなるかも。」

と平気で思っているのです。

もったいない話しなのです。

 

いずれにせよ、冒頭にあるような3つの実行で、

融資を受けたり、その条件を緩和できたのは、

銀行優位の経済環境の時代の話しです。

世間の資金需要に対して、供給するお金が不足していた時代です。

だから、銀行がお殿様のような対応をしていたのです。

いまは真逆です。銀行はカネ余りで貸す先がない時代なのです。

 

銀行を取り巻く環境を知り、

銀行格付け(スコアリング)に強い決算書を作り上げ、

粘り強く交渉を進めてゆく。

そうすることで、無担保・無保証になってゆくのです。

 

いまやメインバンクでも容易に変更できる時代ですし、

私たちも必要あれば、そのように指導をしています。

そんな時に、経営計画発表会などに銀行を招待していたら、

かえってやりづらいのです。

時代遅れの対応でなく、

時流に沿った対応で、無担保・無保証を獲得してほしいのです。

 

(古山喜章)

2022年5月25日 (水)

経営のミスリードにダマされるな!③

世の中に経営コンサルタント業を営む会社は

数多く存在しています。

経営者はそれだけ不安で、孤独なのです。

そして、知らないことがたくさんあるのです。

しかし、私たちICOからすれば、

「それは間違った指導だろ」ということが、

世の中に存在するのも、悲しきかな事実なのです。

 

「わが社が必要のない借金までしているのは、いざというときの備えです。」

武蔵野 小山昇氏の著書

“99%の社長が知らない銀行とお金の話”に書かれている言葉です。

 

私たちICOでは、

“必要のない借金はせず、

いざというときにすぐに借りれる財務体質にしなさい!”

とお伝えしています。

 

上記のようなミスリードがあるからか、

過剰な借入で過剰な現金を抱える、という会社が絶えないのです。

「どうして借りてまで現金を抱えるんですか?」と聞くと、

「いざというときのために」と言われます。

「例えばどんなときですか?」とさらに聞くと、

「今回のようなコロナみたいなことがあるじゃないですか。」

とおっしゃる方がおられました。

 

しかし、無担保・無保証で金利・返済据え置きのような、

コロナ融資を政府主導ですぐに動いています。

そのことを言うと、

「コロナだけでなく、他にもありますよ」となります。

「ほんとにすぐに借りたいなら、

当座貸越枠を作ればいいじゃないですか。」と言うと、

「えっ、それって、どんなものですか?」

となることが多いのです。

 

当座貸越は、銀行との約定で、いつでも決めた額の範囲内で、

すぐに資金調達できる契約です。

急な資金が必要になる場合には、とても便利です。

常日頃から借りっぱなしにする必要がないので、

余計な金利もかからないのです。

 

いざという時のために必要のない借金をするなど、

銀行を喜ばすだけです。

総資産は膨らむわ、自己資本比率は悪化するわ、

金利分の現金は減るわ、で何もいいことがないのです。

 

それよりも、銀行がいつでも貸したくなる、

筋肉質な財務体質にしておくことと、

当座貸越枠を確保すること。

この2つの策で、いざという時の対応は十分です。

銀行だけを喜ばす為の経営を、する必要はないのです。

 

(古山喜章)

2022年5月24日 (火)

経営のミスリードにダマされるな!②

世の中に経営コンサルタント業を営む会社は

数多く存在しています。

経営者はそれだけ不安で、孤独なのです。

そして、知らないことがたくさんあるのです。

しかし、私たちICOからすれば、

「それは間違った指導だろ」ということが、

世の中に存在するのも、悲しきかな事実なのです。

 

「自分で貯めた1億円も、銀行から借りた1億円も、

  “金利を払うか払わないか”の違いだけ」

武蔵野 小山昇氏の著書

“99%の社長が知らない銀行とお金の話”に書かれている言葉です。

 

私たちICOでは、

“銀行から1億円借りたら、1億円を返さなければいけないし、

 金利も払わないといけない。”

とお伝えしています。

 

借りたものは返す。当たり前の話しです。

金利を払うか払わないかの違いだけ、というのは、

元金返済をまったく考えていないのか、

返さずに何度も借りなおせばいい、と考えているかのどちらかです。

いずれにしても、お金を貸した銀行に対して、失礼な話しです。

 

冒頭の文言のあとさらに、

「自分で1億円を貯めるには、

税金の支払いがあるので2億円稼がなければなりません。」

とあるのです。

要は、返さずに借りっぱなしにしておけばいい、

という発想なのです。

 

私たちICOでは、

「借入金を返すお金があるのなら返しなさい。

借りているだけで金利がかかり、稼いだお金が流出するじゃないですか」

と常々申し上げております。

金利なんて安いもんだから借りておいたほうがいいい、

という発想は全くありませんし、

それが健全で盤石な財務体質を作る、と考えるのです。

 

金利は何のリターンもないコストです。

銀行が喜ぶだけです。

だから、借りるにしても可能な限りの低金利にしたいし、

必要のない借入金は、しないほうが良い、と申し上げるのです。

 

それに、余計な1億円を銀行から借りて、

そのまま手を付けずに置いておく、ということも、

実際にはなかなかできません。

資金に余裕があれば、余計な支出をしてしまうのも、

中小企業にはよくある話しなのです。

だから、コロナ融資で借りた不要な資金も、

早くいまのうちに返済してほしいのです。

 

「自分で貯めた1億円も、銀行から借りた1億円も、

  “金利を払うか払わないか”の違いだけ」

といったミスリードを信用して借り続ければ、

それこそ、不要な金利を払い続けるだけです。

そのようなことは、絶対にしないでほしいのです。

 

(古山喜章)

2022年5月23日 (月)

経営のミスリードにダマされるな!①

世の中に経営コンサルタント業を営む会社は

数多く存在しています。

経営者はそれだけ不安で、孤独なのです。

そして、知らないことがたくさんあるのです。

しかし、私たちICOからすれば、

「それは間違った指導だろ」ということが、

世の中に存在するのも、悲しきかな事実なのです。

 

「無借金経営の会社ほど、お金を借りることができません。」

武蔵野 小山昇氏の著書

“99%の社長が知らない銀行とお金の話”に書かれている言葉です。

 

私たちICOでは、

“無借金の会社ほど、銀行から「借りてください」と寄ってくる”

とお伝えしています。

 

先の書籍には、無借金で実績のない会社が、銀行に「貸してください!」

と言うと銀行は、「この会社はよほど追い込まれている」と考える、

とあるのです。

そんなことはありません。

 

私たちの顧問先の無借金経営の会社では、

「銀行が“借りてください!”とうるさく言ってきます。」

「“いつになったら借りてもらえるんですか?”と支店長から言われました。」

という言葉しか聞きません。

そのような会社はコロナ禍に入った際にも、すぐに銀行が借しています。

銀行にすれば、

「ようやくこの会社に融資できた!」と大喜びなのです。

 

そもそも、縁もゆかりもない銀行にいきなり、

「貸してください!」と申し入れることはまず、ありません。

給与振込、支払振込、手形割引など、

何か取引きのある銀行に、声をかけるはずです。

銀行と無縁で経営ができる会社は、ないのです。

加えて、現状は無借金経営でも、

過去にはそれらの取引銀行から融資を受けていた、

というケースがほとんどです。

 

つまり、現状は無借金経営でも、過去に融資を受けていれば、

銀行には当時の決算書をもとにした格付け(スコアリング)が残っています。

無借金経営になった経緯もある程度把握しています。

だから、融資の取引が途絶えていても、

「借りてください!」とやってくるのです。

この会社にお金を貸しても安全だ、とわかっているのです。

 

なので、

「無借金だと銀行は貸さない」ということはないのです。

この書籍のとおりならば、

借金の上に借金を重ねてゆく、ということになります。

これは大きなミスリードです。

そんなことをすれば、金利も元金返済も膨れ上がります。

総資産も過剰に膨張します。

自己資本比率を筆頭に、経営指標は悪化します。

 

そのような会社のほうが、

銀行にすれば、「危なくて貸したくない会社」なのです。

“無借金だと借りれない”というなら、

「じゃあ、最初はどうやって借りたんだ。」となります。

私たちは、無借金が経営の目的とは考えておりません。

しかし、無借金であることが、

倒産に最も遠いことは間違いない、と考えているのです。

まだまだカネ余りが続く現状、

銀行は無借金の会社にこそ、貸したいのです。

 

(古山喜章)

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