中小企業こそAIを使いこなせ➂
ここ1年ほどのなかで、
「うちはAIを活用してますよ。」
という顧問先が現れ始めました。
当然、どこも中小企業です。
「AIを使うなんて、それはまだまだ上場会社だけだ。」
と思っていたら大間違いなのです。
➂トップがAIを使う会社は浸透が速い
トップがアナログな会社は、
デジタル化が思うように進みません。
「わが社のデジタル化やIT化が進まない最大の要因は、
社長です。」
という後継者や従業員の声を何度聞いたかわかりません。
AIを使うのも同じです。
私がこの最近で見てきた、AIを使いこなす会社はいずれも、
トップ自らが使っていて、その利便性を実感しているのです。
トップがAIの利便性を実感すれば、
社内への浸透スピードも速いです。
「みんなどんどん使え!」
と一気呵成に従業員が使い始めます。
その利便性を実感すれば、もう前の状態には戻りたくなります。
今、中小企業で使い始めているAIには、
それだけの実力がるのです。
いくつかの顧問先で、この4月に入社した新入社員と
接する機会がありました。
「チャットGPTとか、学生時代に使っていたの?」
と質問すると、なんと全員使っているのです。
「卒論を書くために調べる目的でAIを使ってもいい、
となってました。
ただ、卒論そのものをAIで作成するのはNGでした。」
とのことだったのです。
つまり、新卒社員にすれば、AI活用はもはや標準装備なのです。
これは、昨年の新卒社員までにはなかったことです。
そのような社員が、AIを全く使わない会社に入社すれば、
それは悲劇です。
どんな技術も、使う機会がなければ枯れてゆきます。
逆に、AIを使う環境を提供すれば、
これまでにない生産性となる成果を上げてくれるはずです。
AIを普通に使う新卒社員が入社してきた今年は、
中小企業のAI活用元年といってもいい節目の年です。
その恩恵を獲得するには、
まずはトップ自らがAIを活用することです。
AIという新たなツールをいかに早く使いこなすかどうかが、
生き残りのカギとなってくるのです。
(古山喜章)

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